2度目のイタリア サン・シーロからの帰還①

試合終了、帰路へ
 タイムアップの笛を聞き、カルチョの殿堂の幕が降りた。ホームチームの勝利という最高の結果。試合後にかかっていた曲がすごくいい曲でしたが、誰か知っている人はいないでしょうか?

 サポーターの歓声に答えるインテルのイレブンをしばし堪能し、ホテルへ帰るという現実に直面します。ストライキは解除されているのか、現在の状況はわかりませんが、まずは(当時の)最寄り駅であるlotto駅に向かいます。

 歩くこと約10分、lotto駅に到着。地下鉄の入口は閉ざされており、やはりストライキは継続されているようです。時間はすでに10時を回っていましたので、地下鉄が動き出すことはないでしょう。選択肢は一つ、タクシーで帰ることだけです。

 しかし、帰りの足がないのはみんな同じ。あちこちでタクシーの争奪戦が繰り広げられております。しかし、なかなかタクシーは止まってくれません。この時は何故だかわかりませんでした。

徐々に現在の状況がわかってくる…
 しばらくして信号待ちのタクシーを捕まえて乗り込もうとすると、何やらゴニョゴニョ言って乗せてくれません。しばらくすると白人がやって来て、少し話をした後に彼らを乗せてタクシーは行ってしまいました。最初は言葉が通じずないのでうまく伝わらなかったのかな、とも思いましたが、これが3回・4回と続くとさすがに気付きました。

 乗車拒否。

 これはまずい。スタジアムを出てすでに1時間は経っていたでしょうか。9月の夜中のミラノはかなり寒かった。しかも薄着。このままではホテルに戻ることができず、野宿になってしまったり…などと考えていると、アヤックスのサポーターを乗せたバスが通りすぎていきました。スタジアムに一時間ほど缶詰めになるのはかわいそうだな、などと考えていたのが、いつのまにか立場が逆転。

 事態を打開すべく、行動を開始します。

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